阿蘇ロックフェスティバル

阿蘇の窮状を救うために始まる

2014年、熊本県にある阿蘇山が大規模な噴火活動を起こしたため、周辺観光地は風評以外を受け、その観光客は激減することになります。そんな阿蘇の窮状を見かねたロック歌手泉谷しげると、熊本県を舞台にした映画「女たちの都~ワッゲンオッゲン~」のプロデューサー小泉朋が発起人となり始まったのがこの阿蘇ロックフェスティバルです。映画同様「女性たちの力でできること」をテーマにし、女性を中心に運営された2015年の第1回は盛況のうちに終わり、元気のなかった阿蘇の社会を明るく照らすことになりました。

不屈の精神で開催された第2回

第1回の成功を踏まえ、2016年も再び開催することが決まっていた阿蘇ロックフェスティバルですが、今度は震度7にも及ぶ巨大な地震に熊本県は襲われてしまいます。その影響で2016年はやむなく開催が見送られましたが、一度火の点いた彼らの情熱は、再び阿蘇の地にロックフェスティバルを呼び戻します。2017年に第1回と同じ南阿蘇村の熊本・野外劇場アスペクタで、第2回阿蘇ロックフェスティバルがおこなわれることになったのです。出演アーティストも発起人の泉谷しげるに加え、ウルフルズ、サンボマスター、スチャダラパー、電気グルーヴなど、この規模の音楽フェスとしては在り得ないような錚々たるメンバーが揃い、約1万人の観客が楽しい音楽に身を委ねることになりました。

そして2018年も続けて開催することになった阿蘇ロックフェスティバル。同じく熊本・野外劇場アスペクタで開催されたこの第3回は、俳優の斎藤工やお笑い芸人の松本人志が初めて音楽フェスに出場するということでも話題になりました。ローカルな音楽フェスとして始まったこの阿蘇ロックフェスティバルは、こうして徐々に世間へ認知されるようになっていったのです。

飛躍する阿蘇ロックフェスティバル

そして2019年になり、阿蘇ロックフェスティバルは新たなステージへと階段を昇ることになります。会場をこれまでの熊本・野外劇場アスペクタから、福岡県北九州市小倉にあるミクニワールドスタジアム北九州に移すことが決まったのです。このスタジアムはサッカー専用スタジアムとして2017年にできた新しい施設で、常設1万5千席が備わっています。それに加えアリーナ席も用意された今回の阿蘇ロックフェスティバルは、おそらく過去最高の入場者数を記録することになります。また、今回九州を代表するアーティストさだまさしが登場することでもわかるように、熊本だけではなく九州全体を代表する音楽フェスとして今後は発展していくことになるでしょう。